海外遠征の空路で観た映画のレビューシリーズw
2012年公開のイギリス、フランス、ベルギー、イタリア合作コメディ映画、ケン・ローチ監督、「天使の分け前(The Angel's Share)」です。
イギリス的辛辣な展開
スコットランドはグラスゴーの田舎町で恵まれない環境の中、チンピラ生活を送って暴力事件などを起こし、その罰としての300時間の社会奉仕活動でウィスキー好きの社会奉仕活動指導員に出会って、自分のウィスキーテイスティングの素質が開花されて、自分でまともな生活を切り開いていく。
というイギリスのコメディ映画です。
イギリス労働者社会の不良少年達の更生映画と思いきや、チンピラ生活で得た技・窃盗で金持ちの高額ウィスキー落札者を落札されるその高額ウィスキーを少し盗み、その減った分を別の安いウィスキーを入れておくという騙しで、次の道を切り開いていくというなんともイギリス的な辛辣な展開の映画なんですが、コメディ映画としているので良しとするんでしょうかw
「天使の分け前」とはよく言ったもんです。映画の中のジョークと共に、ホントにシニカルw
ウィスキーのオークション
この映画の私的特徴の一つは、町のウィスキー蒸留所で行われるウィスキーのオークションの様子が描かれているところです。
絵画やジュエリーなど美術品のオークションの様子などは、メディアで流れるサザビーズやクリスティーズのオークションの様子で見る機会も多いのですけど、地方都市郊外の町でのウィスキーのオークションの様子なんて、現地のTVでもなかなか見れないのではないでしょうか。
ウィスキーのフレーバーの表現の仕方とか、テイスティングの仕方とか、ブレンダーグラスなど、なかなかウィスキー好きには興味深いポイントが多かったです。
ちなみに「天使の分け前」とは、ウィスキーが樽の中で熟成中に蒸発する目減り分(2%ほど)のことを言うそうです。
イギリス労働者階級の英語が聞けます。
映画の中で出てくるジョークがこれまた辛辣なんですが、彼らの英語がバリバリのスコティッシュイングリッシュ、しかも労働者階級の英語なのでそのまま理解しようとすると結構大変な部分もあったりしますが、凄い勉強になります。
また、主人公のロビー役をはじめとするキャストは素人を起用したということもあり、その辺のも映画の主人公と同じような境遇であったようで、その辺、説得力は半端ない感じです。
スコットランドの原野風景とウィスキー蒸留所
この映画を撮影したのがスコットランドのグラスゴーとエジンバラだそうで、スコットランドの原野風景はもちろん、ウィスキー蒸留所のある町の風景、町の人達の生活の様子が、ストーリーとは裏腹にとても素敵に描かれています。
いつかはスコットランドに行って、ウィスキーのテイスティング巡りをしてみたい人や、スコティッシュ英語を聞きまくってみたい人、必見です!
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